トップに戻る 2025年に登った山リストへ戻る 山名アイウエオ順
三寳大荒神→0:15→三上山(配水池) →0:05→ 仙崎中学校横→0:25→
地図上の三上山 →0:25→ 駐車場
みすゞ公園の駐車場から、まずは丘の上展望台へ。 公園の入口には、金子みすゞの代表作『わたしと小鳥とすずと』の詩碑があり、有名な「みんなちがって、みんないい」の一節が、これから始まる山歩きを温かく送り出してくれているようです。
整備された遊歩道を進み、展望台へ立つと、眼下には青海島の絶景、そして今日最後に目指す「三上山(さんじょうやま)」の姿が。この場所にも『丘の上で』の詩碑があり、みすゞも愛したであろう風景と重なり、胸が熱くなります。
公園のベンチから南へ進み、森の中へ。木漏れ日が心地よい疎林の尾根道を歩きます。 標高50m付近を経て、標高61.8mの上ノ山(大影山)に到着。ここには三等三角点らしき石標がありましたが、上部が少し欠けて歴史を感じさせます。
続いて向かったのは白はげ山。 山肌が少し剥げている様子が、その名の由来かもしれません。ここからは眼下に遊戯施設や、遠く青い海を望むことができ、開放感は抜群です。
ルネッサ長門の横へ下り、現在地を確認してから市街地を少し歩きます。狭い路地を進むと、鳥居と「永田金左衛門の碑」の案内が現れました。階段を登り、三寳大荒神へ。
境内の奥には、江戸時代後期に私費を投じて用水路を作り、人々を水不足から救った永田翁を称える顕彰碑が静かに佇んでいました。山歩きの合間に触れる郷土の歴史に、先人への感謝の念が湧いてきます。
さて、旅の後半は少し冒険モードです。 再び森へ入り、急斜面を迂回しながら進むと、突然平坦な場所に古墳の石棺が残されていました。中央が折れているものの、かつての姿を留める貴重な遺構です。
ここからは明確な道がなく、少し藪こぎのようなワイルドな展開に。疎林を選んで登り詰めると、ついに地図上のピークへ。しかし標識はなく、さらに南東へ進んだ場所に、先達が残したであろう「三上山」の標識をひっそりと発見しました。
地元の方の認識と、地図上の山頂の位置の違い。そんなミステリーも含めて、山歩きの面白さです。 帰路は大津緑陽高校の寄宿舎手前に下り、舗装路を歩いてみすゞ公園へ戻りました。
今回は低山散策でしたが、詩碑、古墳、石棺、そして道なき道の探索と、バラエティに富んだ充実の周回コースでした。 長門の自然と歴史の奥深さを、ぜひ皆さんも歩いて感じてみてください。
地図上の三上山
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