長門市ハイキング 金子みすゞの詩と歴史を巡る、低山縦走の旅 上ノ山、小浜山、白はげ山、三上山

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2025年11月16日
みすゞ公園駐車場 →0:45→ 小浜山(東屋) →0:05→ ルネッサ長門 →0:20→

 三寳大荒神→0:15→三上山(配水池) →0:05→ 仙崎中学校横→0:25→

 地図上の三上山 →0:25→ 駐車場

全歩行時間 2時間20分
登山行程図(地図をクリックすると拡大)
 長門市の山々は、ただ歩くだけではなく、詩心と歴史ロマンに出会える場所でした。 今回は、みすゞ公園を出発点に、いくつかの低山を繋いで歩く周回コースをご紹介します。変化に富んだ山歩きと、予期せぬ発見の連続でした。
みすゞ公園案内板 『わたしと小鳥とすずと』の詩碑
駐車場を出発 手摺りの施された階段を登ります

 みすゞ公園の駐車場から、まずは丘の上展望台へ。 公園の入口には、金子みすゞの代表作『わたしと小鳥とすずと』の詩碑があり、有名な「みんなちがって、みんないい」の一節が、これから始まる山歩きを温かく送り出してくれているようです。

青海島 地図上の三上山
『丘の上で』の詩碑 『丘の上で』の風景

 整備された遊歩道を進み、展望台へ立つと、眼下には青海島の絶景、そして今日最後に目指す「三上山(さんじょうやま)」の姿が。この場所にも『丘の上で』の詩碑があり、みすゞも愛したであろう風景と重なり、胸が熱くなります。

森の中へ入ります 疎林の尾根道
上ノ山(大影山)の三等三角点 歩き易い尾根道が続きます

 公園のベンチから南へ進み、森の中へ。木漏れ日が心地よい疎林の尾根道を歩きます。 標高50m付近を経て、標高61.8mの上ノ山(大影山)に到着。ここには三等三角点らしき石標がありましたが、上部が少し欠けて歴史を感じさせます。

電線沿いの道(住友線7、8の表示) 再び森の中に入ります
木漏れ日が美しい 遊歩道に出ました
 電線沿いの道(住友線7、8の表示が目印)を経て、西へ進路を取ると、再び遊歩道へ合流。少し登ると、東屋の建つ小浜山へ到着しました。 ここは長門市総合公園の一角です。
小浜山山頂の東屋で昼食 小浜山古墳
海の先にそびえる矢ヶ浦山 小浜山古墳の案内板(クリックで拡大)
 山頂広場で昼食をとった後、少し下ると「古墳広場」が現れました。そこにあった小浜山古墳の案内板には、まるで『千の風になって』の歌詞を思わせるような物語が記されており、静かな感動を覚えました。
白はげ山 遊戯施設と青い海

 続いて向かったのは白はげ山。 山肌が少し剥げている様子が、その名の由来かもしれません。ここからは眼下に遊戯施設や、遠く青い海を望むことができ、開放感は抜群です。

ルネッサ長門へ下ります ルネッサ長門
三寳大荒神へ向かいます 三寳大荒神へ参拝

 ルネッサ長門の横へ下り、現在地を確認してから市街地を少し歩きます。狭い路地を進むと、鳥居と「永田金左衛門の碑」の案内が現れました。階段を登り、三寳大荒神へ。

永田翁顕彰碑 森の中に入ります

 境内の奥には、江戸時代後期に私費を投じて用水路を作り、人々を水不足から救った永田翁を称える顕彰碑が静かに佇んでいました。山歩きの合間に触れる郷土の歴史に、先人への感謝の念が湧いてきます。

竹林の坂を下ります 竹林が続きます
古墳の石棺

 さて、旅の後半は少し冒険モードです。 再び森へ入り、急斜面を迂回しながら進むと、突然平坦な場所に古墳の石棺が残されていました。中央が折れているものの、かつての姿を留める貴重な遺構です。

 美しい木漏れ日の尾根道が続きます
長門市上水道配水池のフェンスの横を進みます (地元の方による)三上山山頂
 美しい木漏れ日の尾根道を抜け、フェンスに囲まれた長門市上水道の配水池へ。 地元の方に道を尋ねた際、この配水池付近を「三上山」と教わりました。地元で親しまれている「山頂」は標高43mのこのあたりなのでしょう。
長門市上水道の配水池を出発します 民家前を右折しました
配水池のある三上山を眺めます 仙崎中学校の横を通過します
 しかし、地図上の山頂はまだ先です。 配水池から一度市街地に下り、仙崎中学校の横を過ぎて、再び手すりのある小道から山へ入ります。 
手すりのある小道から山へ入ります ワイルドな登山になりました
尾根道は明確です 「三上山」の標識に出合いました

 ここからは明確な道がなく、少し藪こぎのようなワイルドな展開に。疎林を選んで登り詰めると、ついに地図上のピークへ。しかし標識はなく、さらに南東へ進んだ場所に、先達が残したであろう「三上山」の標識をひっそりと発見しました。

地図上の三上山東のピーク 下山を開始します
大津緑陽高校の寄宿舎手前に下り立ちました

 地元の方の認識と、地図上の山頂の位置の違い。そんなミステリーも含めて、山歩きの面白さです。 帰路は大津緑陽高校の寄宿舎手前に下り、舗装路を歩いてみすゞ公園へ戻りました。

地図上の三上山 みすゞ公園入口

 今回は低山散策でしたが、詩碑、古墳、石棺、そして道なき道の探索と、バラエティに富んだ充実の周回コースでした。 長門の自然と歴史の奥深さを、ぜひ皆さんも歩いて感じてみてください。

『丘の上で(金子みすゞ)』の風景
小浜山古墳
ルネッサ長門と矢ヶ浦山
三寳大荒神
石棺
三上山(配水池)

地図上の三上山

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歩いた足跡  
登山口周辺の地図はこちら 山口県長門市 みすゞ公園駐車場 登山口付近のMAP
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